ここでの暮らし

キーワードは「自分のことは自分でする。」

子どもたちはは最初、必ず戸惑います。
自分で身の回りのことをした経験がないので、何をどうやってよいかがわからないのです。
自分の洗濯物を洗う、たたむ。
明日の学校の用意をする。
食事の準備、後片付けをする。
お風呂を沸かす、洗う。
どれだけ家族に自分の身の回りのことをしてもらっていたかを、子どもたちはここで初めて気づくことができます。そして、それは時間を経て感謝に変わります。
最初の休みでそれぞれの自宅に帰ったとき、「お手伝いを率先してやり始めた」という声をよく聞くのは、この「自分のことは自分でする」生活のおかげだと思っています。

  • 放課後の活動

    放課後の活動

    留学生は、種子島の陸上クラブTTCに参加します。原則週2~3回の練習があり、特別な事情がない限り練習は休みません。
    最初は1km走れなかった子どもも、どんどん自己ベストを更新していき、やがて「自分はやればできるんだ」という達成感につながっていきます。
    ※5・6年の先頭集団を競う3人のうち2人新記録達成
    ※4年の男子の自己新マイナス12秒の達成

  • 週末の活動

    ひまわり子どもの家では、口に入る食べ物はできる限り自然農法の野菜を使っています。
    週末は畑へ行き、自分たちで食べる野菜の雑草を抜き、畑を耕します。農薬を使っていないので、雑草抜きははっきり言って大変な作業です。
    この活動は食育へも通じ、また子どもたちは徐々に食べ物に感謝するようになっていきます。

年間スケジュール

子どもたちにとってこの島でしか経験できない行事、イベント、共同作業は一生の思い出になるはずです。

  • 4月

    学校・子どもの家に馴染む / 畑仕事 / おやつ作り(よもぎ団子) / 川遊び

  • 5月

    海・山・畑を体験し、海・山の幸、畑つものを楽しむ / 田んぼの草取り

  • 7月

    川遊び・砂遊び / 畑の草取り・虫取り(安納芋)

  • 7月

    水泳記録会 / 海遊びとバーベキュー / 畑の草取り・虫取り(安納芋) / 海水浴

  • 8月

    帰省 / 畑の草取り・虫取り(安納芋) / 海遊び(シュノーケル) / 川遊び / いかだ作り / 米の収穫

  • 9月

    敬老会に参加 / 十五夜(つなひき大会) / 運動会

  • 10月

    町民大運動会に参加 / 5・6年生記録会 / 野菜作り / 秋祭り(希望者参加)

  • 11月

    ふるさと祭りに参加 / すもう大会(男子参加)

  • 12月

    持久走 / クリスマスパーティ / 安納芋収穫

  • 1月

    駅伝大会(希望者参加) / 安納芋収穫

  • 2月

    サトウキビ畑の手伝い / 屋久島山登り(希望者参加)

  • 3月

    卒業式・修了式 / 田植え

種子島ってこんなところ

  • 種子島の人口は約3万5千人。
    1年を通して温暖な気候で、夏は猛暑になることが少なく、風が吹いているため暑くても過ごしやすい島です。種子島の自然には草原、木林、マングローブ林など都会では学ぶことのできない大自然がたくさんあります。また、地形でも海食洞や風食洞や様々な化石を見ることもできます。

  • 種子島の有名な施設には種子島宇宙センターがあります。総面積約970万平方メートルにもおよぶ日本最大のロケット発射場で、種子島東南端の海岸線に面しており、世界一美しいロケット発射場と言われています。
    また、種子島の歴史には1543年ポルトガルより日本に鉄砲が伝来した火縄銃の歴史があります。

  • 種子島の果物・野菜で有名なものは、安納芋(紅)、種子島紫芋、島バナナ、ポンカン、タンカン、パッションフルーツ、ニガダケ(苦竹)があります。
    また、動物ではアカウミガメ、ノコギリガザミ、ハクセンシオマネキなど南国の生き物たちが多く生息しています。